O脚の治し方 日常編5
常識としての知識だと思いますが、人は1日のうち大体1/3〜1/4の間は眠っています。
人生の1/3〜1/4を寝ていることを考えると、寝ている時の体制というのが、体形の維持や変化に少なからず影響を及ぼすのではないかという事は、結構すんなりと理解できるのではないでしょうか?
この寝相を変えることができたらもしかしたら体形が変わるのではないかと思いがちです。しかし残念ながら、寝相をコントロールする事はできないのです。
寝ているということは、自分の意識の元にない状態ということです。
そんな状態で寝相を自制することはできませんし、万が一できたとしても、寝ている間にまで寝相を意識していては、身体をまともに休める事ができませんよね。
寝てしまった後はできませんが、それなら寝る前はどうでしょうか?
ほとんどの方がそうだと思いますが、眠りにつく時の体制は、顔が上の仰向けの姿勢ではないでしょうか。
基本的には、実はこの仰向けの姿勢で何の問題もありません。
少し手足を開く感じで、全身をリラックスさせて、できれば大の字になって寝る事で、しっかりした体制が少なくとも眠りに付くまでの時間は保たれます。
また、そういった体制が腰痛などの事情で取れない方でも、膝を合わせてどちらかの方向に横になって寝れば、問題は特にありません。
では何が問題なのでしょうか?
問題なのは、実は膝を重ねず横寝したり、お尻を突き出したり、うつ伏せで寝るという姿勢で寝ることです。
現実的に寝る前にうつ伏せで寝る人は少ないかもしれません。
しかし、この姿勢では膝が直性敷き布団に当たることになって大きな負担をかけてしまうので、決して行なってはいけない姿勢なのです。
今までは寝る前の姿勢についての注意でしたが、O脚を治すために寝ている間まで気にしなくてはいけないのかというと、そうではないです。
ただ、寝る前に正しい姿勢をとることでO脚を悪化させるような寝方ができるのです。
O脚の治し方には、正しい治し方ばかりとは限りません。
正しい方法もあれば、間違った治し方もあるのが現実なのです。
寝る前の方法をアドバイスするのは理にかなっていますが、そのあとの寝ている間にまであーだこーだなどと強要するような治し方は、O脚の治療・矯正として考えると決して正しいとはいえないのです。
なぜなら、寝るという行為自体は、あくまで体をリラックスさせて、体を休めることが第一の目的だからです。