O脚の治し方 日常編6
高齢者の方のO脚では、立ち上がるという動作は実はかなり大事な重要ポイントだったりします。
ですので、高齢者の方々に特に注意してもらいたいのが、この立ち上がるという動作になります。
あまりにも普通の動作なので普段自覚する事はあまりないのですが、人は実は立ち上がる際、かなりの負荷が脚にかかるのです。
つまりこのことで、脚の形状が大きく左右される場合があるのです。
歩いたり走ったり、トイレの動作などにはその都度チェックを入れていても、こと立ち上がる場合には全く気を配らずに、通常とは変わった体制で立ち上がる人が結構おられるのです。
自分には自覚がない場合がほとんどですので、なかなか発見されることもないのです。
この立ち上がり動作が不自然だと、その他のO脚の治し方をやっても全て無駄にしてしまいかねないのです。
まずはきちんとした立ち上がり方をするように心がけてから、O脚のちゃんとした治し方を習うのが、O脚からの脱却の大切な第一歩になるのです。
人間は立ち上がる動作を行う際、よっぽど意識しない限り、小さいこどもの頃からの癖のままで立ち上がります。
具体的には、どこで手を突くのか、足のどに部分に力を入れるているのか、左右どちらの足から立ち上がるのかなどなど、こういった一連の動作を意識して行なう人ほとんどいないのではないでしょうか。
ほとんどの方が無意識に立ち上がっていると思います。
つまり、これらの一連の行為の積み重ねが、悪い場合はO脚の原因となり、行為を直すことで治療にもつながるのです。
では一般的な正しい立ち上がり方とはどのような動作でしょうか?
それは、まず、膝とつま先両方を正面に向け、そのまま前の方に進むような感じで立ち上がります。
そのあと、上半身を真っ直ぐにしたままで、膝の力を使って立ち上がるのが理想的な立ち上がり方です。
一見、この方法をすると、膝に負担が掛かるように思われますが、重心が真っ直ぐであれば(ここがポイントです)、実はさほど膝には負担が掛かりません。
ただし、高齢者の方に限って言うと、そうはいっても実行するのはなかなか難しいかもしれません。
なぜなら、相当な負荷が体制を維持するだけでも掛かってしまうからです。
しかしながら、O脚が原因で体調が悪化する事や、正しい立ち方で体調が治る可能性があるのであれば、難しくても矯正する方向で辛抱強くやっていくのがいい方法だと思います。